深谷Biiki 第4号
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30 古くから、一年の季節行事には和菓子が欠かせません。正月の鏡餅や雑煮の餅、節分の豆、ひな祭りにはあられ、端午の節句は柏餅やちまき、お彼岸におはぎ、中秋の名月は月見団子と、誰でも知っているところです。 四季が廻るように、誕生から亡くなるまでの一生の節目にも和菓子はつきものです。入学や卒業など喜ばしい日は赤飯で祝い、仏事や法事にはまんじゅうなど。(和菓子は甘いお菓子のことだと思っていましたが、赤飯など餅米を使ったものも含まれるそうです。)あらためて、和菓子が日本人の暮らしに欠かせないもので、人の気持ちに添えられるものと知り、大切にしていきたいと思いました。 今回、4つの和菓子店で話を聞きましたが、どの店も和菓子の材料を吟味し、時間をかけて丁寧に手づくりしていました。妥協を許さずに毎日和菓子を作ることは大変な作業だということを実感しました。 店の味や伝統を守る一方で、店主は時代に合わせた機械作りに挑戦したり、トレハロースなど新しい材料を使ってみたりと、試行錯誤を重ねる店もあります。それはきっと、和菓子を食べる全ての人々の笑顔のために。 取材を通じて、和菓子に込められた職人魂と伝統を知りました。ぜひ、作り手の思いを噛みしめて、味わってみてください。田中屋さんのご主人は、季節ごとにまとめられたネタ帳を見せてくれました。茶道で使われることが多い上生菓子ならではですね。どのお店の店主さんも話し上手。お菓子づくりに対する誇りとこだわりを熱く語ってくれました。取材では、様々な和菓子をごちそうになりました。これが目当てではないですよ。和菓子は人生の節目と季節を彩る楽しみ方は日本人ならではいつの時代も変わらない職人魂を感じながら和菓子を味わうスイーツ男子の一日午後の取材は、糸屋さんから。貫禄のある店主に、おそるおそる取材開始。話し始めると、やさしく気さくな人柄にみんなひと安心。深谷市深谷町8-5営業時間/9:00~16:45(名)糸屋製菓店PM2:00最後の取材は、浜岡屋さん。とてもイケメンな店主の姿に驚き。スイーツ男子の大先輩に、伝統の技を教えてもらいました。自分の作品を持って記念撮影。こうして取材が終わりました。深谷市西島町3-17-22営業時間/8:30~19:00(資)浜岡屋PM4:00取材終了和菓子職人としてのこだわりを語る糸屋さんのご主人。ぜひ取材の模様を動画と音声でどうぞ。PM6:00

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