深谷Biiki 第4号
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31取材では、伝統や歴史、職人さんのこだわりや熱い想いを感じました。和菓子女子になっちゃいそう。渡部 愛理さん(写真右)平成24年度深谷フラワークィーンどのお店の方も優しく接してくださる素敵な方ばかり。和菓子づくりでも丁寧に教えていただきました。金子 愛さん(写真左)私たちも参加しました! 僕たち4人は、浜岡屋さんで上生菓子づくりには欠かせない「練り切り」という職人技に挑戦。練り切りあんとこしあんで「もみじ」と「椿」を作りました。 まずは、色づけされた練り切りあんとこしあんそれぞれの重さを天秤計で測るのですが、僕たちが手こずっていると、職人さんは手の感覚だけで分量をピタリ!と当てる。さすがです。 次に練り切りあんに食紅でポイントの色付けをします。色の出し方次第で美しさが左右されるというから、これまた難しい。そして練り切りあんでこしあんを包むときには、こしあんが外にはみ出ないようにやさしく包む。とても繊細な作業です。 もみじの形は、丸めてから少しつぶして三角べらを当て、葉の部分のぎざぎざを付けて表現します。この作業は、道具の使い方だけでなく、造形のセンスが問われます。店頭に並ぶ「もみじ」は、初秋から晩秋にかけて色合いを変化させ、実際の紅葉が移ろう様を表現していのだとか。職人のこだわり恐るべし。 二品目の「椿」は予定外の僕たちのリクエストによるもの。丸めたあんに、スプーンで切れ込みを入れて花びらを作るというものですが、力具合や線の入れ方ひとつで、花が生きるかどうかが決まるため、至難の業でした。 2品の上生菓子作りを体験して感じたのは、職人さんがひとつひとつ丹念に心を込めて作っていること。そして毎日何百個も作るには時間と気力と体力が必要なこと。美しさを追求するために美的センスを日々磨いていることです。 これから和菓子をいただくときには職人さんの気持ちに感謝しながら味わいたいと思います。一日の取材の中で、僕たちはそれぞれがカメラを持ち、気になったものを撮影しました。同行したプロカメラマンと違った視点の写真をお楽しみください。初めて見た職人技。このあと自分たちも体験するなんて・・・。小道具にも注目です。加地さんの一枚取材中、見つけた5玉の「そろばん」。これぞ商売人。最近ではほとんど見かけなくなりました。櫻井さんの一枚田中屋さんの店内に飾られたご主人の作品。有名な作品かと思う程、素晴らしいものでした。大谷さんの一枚栄寿堂さんでの1枚。昔、お菓子を並べていた箱だそうです。時の経過を感じさせる逸品です。佐藤さんの一枚今日の一枚できたてのお饅頭をいただきました。あつあつで美味しかったです。同世代の学生さんたちとの取材では、会話もはずみました。はじめての練り切り体験。思った以上に難しかったです。なんとか形になりました。出来上がった作品は、商品と同じようにパックに入れて、お持ち帰りしました。取材開始から、体験が気になってソワソワ。微妙な力の加減がホント難しい。上生菓子づくりには欠かせない伝統の技「練り切り」に挑戦!取材協力 / 深谷市 都市計画課 TEL.048-571-1211 埼玉工業大学 企画広報課 TEL.048-585-6805

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