深谷Biiki 第6号
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49長寿のお祝いに贈られた2つの家深谷探訪 第5回 ②「論語の里」を巡る 「誠之堂」と「清風亭」の2つの建物は、平成11年に東京世田谷から深谷に移築された物。誠之堂は国の重要文化財に指定されています。 「誠之堂」は大正5年、栄一の喜寿のお祝いに第一銀行の行員たちが出資して建築。英国の農家宅をイメージした日本煉瓦製煉瓦の家。三角屋根に煙突と風見鶏のある可愛いおうちです。晩年の栄一はこの誠之堂で、好きだったという「オートミール」を朝食に味わっていたかもしれませんね。 清風亭は大正15年、栄一が深く信頼し、第一銀行頭取を引き継いだ佐々木勇之助の古希祝いに行員らが誠之堂隣に建設。スパニッシュ瓦と白壁が印象的な建物です。煉瓦製造は日本初!電気開通は深谷初! 日本の煉瓦建築の歴史は深谷市上敷免に始まります。瓦生産が盛んで、煉瓦に適した良い粘土が取れ、東京へ続く利根川沿いは、運搬に好都合であると栄一が推薦した場所です。地元の韮塚直次郎と瓦職人たちは日本で初めて煉瓦造りに挑み、富岡製糸場建設に要する約70万個の煉瓦を焼きました。 栄一は製糸場創業から15年後に日本初の機械式煉瓦工場「日本煉瓦製造」を設立。上敷免は住民も製造に携わり、深谷で初めて電気が開通した賑わう街になりました。 日本煉瓦製の煉瓦は東京駅や迎賓館(旧大正天皇の東宮御所)、旧信越本線碓井第三橋梁などに使われ、市内にも旧中山道沿いの各所を中心に建築物が残っています。⑤誠之堂・清風亭●所在/深谷市起会110-1●開館時間/9:00~17:00●休館日/年末年始●入館料/無料⑥日本煉瓦製造 株式会社 旧煉瓦製造施設〈煉瓦史料館〉●所在/深谷市上敷免28-10 ●開館時間/9:00~16:00●休館日/月曜日~金曜日・ 年末年始●入館料/無料〈ホフマン輪窯〉●所在/深谷市上敷免28-11※10名以上の団体を対象とした 予約制公開(土曜日・日曜日のみ)長寿のお祝いに 日本煉瓦製の煉瓦は東京駅や迎賓館(旧大正天皇の東宮御所)、旧信越本線碓井第三橋梁などに使わ信越本線碓井第三橋梁などに使われ、市内にも旧中山道沿いの各所を土曜日・日曜日のみ)なるほど〜!ためになる!ステキな部屋でびっくり!!

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